万節祭について

All Season's Day

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万節祭は、大陸極西部の農耕民族が、季節の節目ごとに行っていた祭祀を聖導庁の関与によって一回にまとめて行うようになったものが原型だと言われています。季節の折々に行われていたものなので、万節祭と名付けられました。その習慣はカボチャのランタンや悪霊の仮装など、私たちの世界のハロウィンによく似ています。

神話の時代、人々は大陸の西の最果てに死者の国があると信じていました。冬になるとその国の住人、すなわち死者が現世に戻ってくるので、送り帰してやらなければ死者が永遠にさまよってしまいます。そこで人々はランタンを灯し、祖先の霊を招き入れ、もてなして送り出したのです。死者がさまよい出してくるという思想と、ランタンを灯すという風習が、今の仮装とカボチャのランタンの風習になったと言われています。

ただし、聖導庁の教義では、死者の国から死者が戻ってくるという伝説は否定されています。そのためこれらの習慣は万節祭ではなく、その前夜に行われるようになりました。万節祭が今のような形態になったのは、この数百年来のことだと伝えられています。

ちなみに私たちの世界のハロウィンは「万聖節」で、さまざまな聖人たちのお祭りだそうです。