キングレー博物館
Kingray Museum
その規模と収蔵品数において、王立博物館と双璧を成しているのがキングレー博物館です。収蔵品は美術品や書籍、考古学的な遺物・標本・硬貨など多岐にわたり、メディウスがかつて交易都市として栄えていたことから、その収集対象は世界各地に及んでいます。
博物館の創設は、古美術収集家で博物学者でもあったエドワルド・キングレー卿が、貿易で財を成した一族の膨大な収集品を一般人への公開を条件に国に寄贈したことに遡ります。彼にならい収集品の散逸を危惧した収集家たちが同様に寄贈を申し出るようになり、それらを収容・展示する博物館が設立されたのが、二百年前のことです。
その後、設立当初の建物の一部を維持しつつ大規模な増築と改装を経て、10年前キングレー博物館は現在の近代的な展示収蔵施設へと生まれ変わりました。
